→Back

 

 

【炎樹×明里&】

 

「うわぁー、この男の人ひどいね!僕許せないよ!」

ドラマを見ていた息子が言い出した。

「そうなの?お母さん見てなかったからよく分からないけど…。

どんな風にひどかったの?」

「この男の人、奥さんがいるのに浮気しちゃったんだ!」

「ほんとにひどいわね…。でもね、この世の中にはもっとひどい人もいるのよ。」

「ええっ、これ以上ひどい人がいるの!?どんな人?」

「それはね…。

女の人をちっとも好きじゃないくせに好きなふりして仕事に利用した挙句、

それがばれた時には謝るどころか『やっべー、ばれちゃったよ。』みたいな態度で焦りもせず、

むしろ開き直っているような男の人よ。」(いい笑顔)

「うわあ!ほんとに最低だね!」

「ええ、ほんとに許せない行為だわ。」

 

「明里さんほんとにすいませんでした!もう許してください!」(土下座)

 

…今、夫婦喧嘩の真っ最中です。

 

(06.11.11)

 

まあ明里ちゃんはあとからネチネチ言ったりしないでしょうが、

久々にプレイしてあまりにあの暴露シーンがむかついたので書いてみました。

あの開き直りっぷりがむかつきます。

喧嘩の理由はご想像にお任せです。

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】

 

「なあなあ明里ー。俺出たい番組あんだけど。」

「え?出たらいいんじゃないですか?何で私に…。

あ、もしかしてベッドシーンがあるとかですか…?

そりゃ…嫌ですけど、…ホントにするわけじゃないし、要さんが出たいなら、」

「イヤイヤイヤ、そんなんじゃねぇんだ。」

「え?じゃあ…」

「これはお前と一緒じゃなきゃ出られねぇんだ。」

「え?ええ!?私そんな、テレビとか出られませんよ!」

「ずっとホスト体験記出てたじゃねぇか。」

「それは仕方なく…!」

「俺さー、明里と付き合ってからこれに出るのが夢だったんだよ。

なあ、いいだろ明里。」

「私と付き合ってから…?

あの、ちなみになんていう番組なんですか……?」

 

「新婚さんい○っしゃい」

 

「……………。」

「……………。」

「イヤですー!!」

「な、何でだよ!新婚なんだからいいじゃねぇか!」

「だって恥ずかしいです!」

「俺明里と手繋いで入場とか馴れ初め話とかしたいんだよ!タワシ引いてハワイ旅行とかもらいたいんだよ!」

「イヤーーーーーー!!」

 

 

…かくして、やたらハイテンションな芸能人夫とげっそりとした妻が三○さんをずっこけさせ、ハワイ旅行を当て、お茶の間を賑わせた。

ちなみにその時の視聴率は30%越という伝説を作り上げたそうな。

 

(06.11.6)

 

「稼いでるんだから、ハワイ旅行譲ってくれたっていいじゃない…!」(byもう一組の夫婦)

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】

 

恋愛なんて面倒くさいし、ベタベタされるのも好きじゃない。

 

「なぁ、明里ー。」

「はい、なんですか?要さん。」

「俺のこともっと束縛してくれ。」

「え?ええ!?」

「なんかこう束縛されてると愛されてるって感じがするんだよな〜。

ほら、この前のラブシーンのロケ前、行かないでって言ってくれたじゃん。

あれがすっごいよかったんだよなー。

そのおかげで夜は止まんなかっ、ぶはっ。」

「それは思い出さなくていいです!」

「とーにーかーくー、なんかこう快感になっちまったんだよなー。

…やべ、俺って変態?」

「もう、今頃気づいたんですか?

大体それがなくたって制服とかメイド服とか撮影でもらってきて…!

わ、私恥ずかしいんですから!十分変態です!」

「だってかわいいじゃん。もちろん明里限定だけど。」

「〜〜〜!もうっ、とにかくもうもらってくるのはやめてくださいね!」

「それはどーかなー?明里がもっと愛情表現してくれたらやめるかもな〜。」

 

恋愛なんて面倒くさいし、ベタベタされるのも好きじゃない。

「え?誰の話ですか?……要さん?嘘でしょ?」

…まあ、今は遠い、昔の話です。

 

(06.11.5)

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】

 

ときどき、夜中に目が覚めると底が見えないほど深い深い不安に襲われることがある。

隣に眠るあなたは、神に愛されていると言ってもいいくらい、頬も髪も鼻も口も指先も全てが整っていて。

私なんかが触れてはいけないように感じるの。

そうしたら繋いでいる指先から罪悪感が体中を巡ってそして、溢れて落ちる。

 

いかないで。いかないで。いかないで。

ずうっとずっとそばにいて。

 

するとあなたは目覚めて私をぎゅっと抱いてくれるから。

そんなにあまやかさないで。

あなたがいつか去ったとき、きっと痛みに耐えられないから。

 

そう思うのに、もうあなたがいないと息もできない。

 

(06.10.31)

 

たまには炎樹が好きで好きでたまらない明里ちゃんを。

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】

 

だって広いと遠いだろ!?

狭いほうがいちゃいちゃベタベタしやすいじゃねえか!

4畳半でもいいくらいだ!

 

いや、要さんがよくっても、新居4畳半は勘弁です。

 

(06.10.31)

 

稼いでいるくせにこんなことを言っちゃう炎樹を妄想。

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】下ネタ?注意

 

「うっ、キツイ…。」

圧迫感を感じて、諦めた。

「大きくなるって本当だったのね…。」

もうこれで2回目だ。

「安くないのに…うぅ。」

大きくなって心は温かいが懐は寒くなるばかりだ。

 

「ハア…。おっぱい星人め…。」

呟いて、明里はきつくなったブラジャーを投げ捨てた。

 

(06.10.27)

 

キス魔の人って胸も好きそうな勝手なイメージ。え?炎樹ってキス魔ですよね?

ちなみに2カップアップは友人の実話です。

でももともと明里ちゃんは大きいので2カップアップしたら何カップかしら。ドキドキ。

…このネタの意味、分かります…よね?

分からない方いたらメールください(笑)

 

↑上へ

 

【炎樹×明里&】

 

「え?6番目くらい?」

というのは、僕たちは父さんの中で何番目?と聞いた問いに対する父さんの答えだった。

実の息子と娘に対して6番目とはこれ如何に。

じゃあ5番目までは何なのさ。

そう問う僕らに父さんは。

「1に明里、2に明里、3・4も明里で5も明里」

と言い切ったのだった。

 

(06.10.27)

 

↑上へ

 

【炎樹×明里】

 

ある日、不思議なものを見つけた。

ひっそりと置かれた卓上カレンダーにつけられている赤と黒の正の字。

赤の字はきれいな形をしているのに対して、黒のものは書きなぐったような荒い字だ。

大抵は赤の字のほうが圧倒的に多いのだが、時々黒のほうが多いときもある。

いったいこれは何だ?

要にはさっぱり分からなかった。

後ろに捲くられている先月先々月のカレンダーを見る。

赤が目立つ。

しかし1週間ほど黒ばかりのところもある。

確かこのときは要がロケに行っていた週だ。

「まさか…浮気の印とかじゃねえだろな。いや…だとしたら赤は何だ?」

カレンダーを睨みつけた。

 

「あら、何してるんですか?要さん。

ってきゃー!」

それまで抱えていた洗濯物を放り投げて、明里はカレンダーをひったくっていった。

胸にカレンダーを抱え込み、恐る恐るといった様子で要を見上げる。

「み、見ちゃいました?」

そのおびえる様子に、いやな予感が膨れ上がる。

「なんだよ、見られちゃまずいようなものなのかよ。だったら見えるとこに置いとくなよな。」

自然と眉間に皺が寄る。浮気ならばれないようにやれよ。いや、もちろんやるなよってーのがもちろん一番だけど。

でもたとえ浮気されたとしても要は到底離婚なんて考えられないし、明里から離れて生きる人生なんて想像もしたくない。

「だ、だって…恥ずかしいし…。」

「……は?」

困るじゃなくて恥ずかしい?じゃあ、浮気じゃないのか?

「明里、その印何なんだ?」

「うう…。」

「…浮気か?」

「ちち、違いますっ!!これはキスの回数を…あ。」

勢いよく顔を上げたかと思うと、そう叫んで、顔を真っ赤に染め上げた。

「…きす?」

「あぁう…。」

「じゃあ、その赤と黒は何の意味があんだ?」

そこまで言うと、ついに明里は観念したらしい。ぼそぼそと喋り始めた。

「だって…あんまり……るから。」

「え?」

「あんまりキスシーンが多いから!赤は私とので、黒は女優さんとの回数です!」

そう叫んで、明里は肩を落とした。

「…うう、言いたくなかったのに…。」

キスシーンの回数。ということは。

「じゃあ最近やたらとキスしてくれたのはもしかして」

「負けたくなかったからです!だって、要さんは私の旦那さんなのに…。」

もう自棄になったらしい。明里は再び叫んだあと、いじけて洗濯物をつついている。

随分とかわいいことを考えてくれたものだと思う。

要は緩む顔と湧き上がる欲と伸びる手を止められなかった。

 

(06.10.27)

 

 オマケ

もうチェックしなくてもいいな。ていうかもう数えられない…。

と明里はぐったりしながら、要の腕の中で思った。

 

↑上へ

 

【炎樹→(←)明里】悲恋注意

 

その男はすべてを手に入れていた。

少なくとも多くの人間にはそう見えた。

なぜならば彼は仕事で成功し、多くの恋愛をささやかれ、いつも美しい笑顔でそこに写っていたから。

けれど彼は死に際にこう言い残した。

 

『私は何でも持っていた。財産もすばらしい仕事も、功績も。

けれど本当の愛だけは手に入れることができなかった。

あの日、若すぎたあの頃、失ってしまったから。

もう少し私があの時賢かったら、この世で最も尊いものを手にできただろう。

…私の気持ちは今でも彼女のもとにあるのだ。』

 

 

「おばあちゃん、どうしたの?どこか痛い?」

「…いいえ、いいえ。痛いのではないのよ。

ただ、昔愚か故になくしてしまったもののことを悲しく思っただけなのよ。

…あなたはしっかり掴まなくてはだめよ。チャンスというものは人生で何度も巡ってはこないのだから。」

こうして彼女も涙を流したことを、彼は知らない。

 

(06.10.26)

 

↑上へ