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【炎樹×明里+α】リクエスト企画作品

 


   ぼくのゆめ

 

ぼくのおとうさんはてれびのおしごとをしています。

よくてれびにでるので、おかあさんとさいきんうまれたいもうとといっしょにみています。

おとうさんは「うれっこ」だとかおるおねえさんがいっていました。だからあんまりおうちにいないんだって。

そのせいでぼくは2さいくらいまでおとうさんのことがわからなかったっておかあさんがいっていました。

おとうさんはずいぶんくろうしたそうです。ぼくはちっともおぼえてないけど。

 

だからおかあさんはときどきさみしそうでした。

ぼくといもうとがうまれてからはあんまりさみしくないよっていってたけど、でもさみしそうなかおをみるのはぼくもつらいです。

だってぼくもおとうさんにまけないくらいおかあさんのことがだいすきだから。

 

おとうさんはほんとうにおかあさんのことがすきみたいです。

いつもとおくのおしごとにいくときにいやだといっておかあさんをこまらせています。

おとななのにおかしいなあとぼくはちょっとおもっています。

いっしょにおでかけしたりげーむをしてくれるおとうさんはだいすきだけど、おかあさんをかなしませるおとうさんはきらいです。

 

だからぼくはかんがえました。

ぼくがおかあさんのだんなさんになりたいとおもいます。

そういったら、かおるおねえさんがははおやとむすこはけっこんできないのよというのでぼくはかなしくなりました。

するとあやこおねえさんがそんなのほうりつをかえてしまえばいいのよといいました。

 

なのでぼくはしょうらいおうさまかだいとうりょうになりたいです。

そして「ほうりつ」をかえて、おかあさんをおよめさんにしておとうさんといもうととしあわせにくらしたいです。

 


 

「な………!?

全国民が許しても、お、俺は絶対許さないからなーーー!」

 

この作文を読んだ参観日の後、父と子による明里争奪戦が激化したことは言うまでもない。

 

 

オマケ

「絢子ぉぉ!!お前変なこと息子に吹き込むんじゃないっつの!」

「あら、わたくしは本当のことを教えてさしあげただけよ。息子が賢くなってよかったではありませんの。」

……こちらの争いも熾烈を極めたのだった。

 

(06.10.9)

エリさんリクエスト

ED後・パパ&ママ&息子設定

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【炎樹×明里+絢子】

 

「うち、犬を飼い始めましたの。」

ほら、といって差し出された写真には立派なドーベルマンと絢子が写っていた。

「ド、ドーベルマンなのね…」

「ええ、とても賢くてかわいいんですのよ。侵入者対策にもいいですわ」

「へえー。確かにこの犬がいたら、侵入者には効果的よね」

この犬がかわいいかどうか…はともかく、うちでも犬を飼ってみるのもいいかもしれない。

「私も犬欲しくなってきちゃったなあ。小型犬とかならこの子の遊び相手にもいいかもしれないし」

そう言って明里は膝に乗せた3歳になる息子の頭をそっと撫でた。

 

「あら、何言ってますの。あなたのとこには犬、いるじゃありませんの」

「え?今まで犬なんて一度も飼ったことないんだけど…」

実家に居る時も犬は飼ったことがなかった。

「いますわよ。飼い主命で他には警戒心剥き出しの、いつまでたっても待てを覚えられないバカ犬が」

「ええ?」

「あんな図体ばっかりでかいバカ犬に加えてこれ以上増えたら、あなたもっと大変になりますわよ」

「???」

全く、あのバカ犬にはほんと呆れますわ、などとぶちぶち言う絢子の言葉に、明里は最後まで首を捻るばかりであった。

 

(07.02.15)

 

この犬とは、もちろんあの人のことですよ(笑)

 

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【炎樹×明里&】

 

信じられない、

んだろうなあ

トーストにお気に入りのアプリコットジャムを塗りながら、目の前に座る人を見つめる。

よれたパジャマ、片方だけめくれているズボンの裾、剃る前の不揃いに生えた髭、今にも閉じてしまいそうなまぶたとつかめていないお箸。

「ほらほら要さん、トマト落ちてるわよ」

「…んあ?ああ…、サンキュ」

お母さんが綺麗な箸使いでお皿の上にトマトを戻す。

 

…信じられない、だろうなあ。

あの九神炎樹が、家では奥さんがいないと何にもできないただのオジサンだなんて。

でもこのお父さんが、私とお母さんとお兄ちゃんと弟の、たった4人だけのものなんだって思うと妙に嬉しくて。

緩みそうになる頬をトーストにかぶりつくことで隠そうとしたけれど、朝から何ニヤニヤしてんだよって、お兄ちゃんに変な顔をされてしまった。

 

(07.02.09)

 

ただのオッサンな炎樹すら愛おしい。(末期症状)

そういえば娘で書いたのは初めてです。

 

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【炎樹(×明里)】過去拍手お礼

 

最近、あいつの様子が明らかにおかしい。

要とは高校の芸能科以来の付き合いで、結構一緒にバカやったりしたから、あいつのことは知っているつもりだ。

いや、分かっていたつもりだった、この間までは。

けど最近のありゃ一体何だ?

台本を読んでいたと思えば突然にやけたり、携帯を休憩時間のたびに開いては肩を落としたり。

そんな不審な行動をしているかと思えば、本番になると今までのなんか比べ物にならない抜群の演技をする。

あまりの熱の入りように、相手の女優がうっとりしすぎてNG連発するくらいだ。

まったくいいのか悪いのか。

お前フェロモンだだ漏れなんだよ。しかも幸せオーラ飛ばしまくりやがって。

はっきり言って鬱陶しいことこの上ない。

相談するときはにかむなよ!気持ち悪いって!

 

すっかり変わった腐れ縁のあいつ。

…でもまあ、今のあいつも嫌いじゃないかな。

 

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【炎樹×明里&】(下の続き)めっちゃギャグです

 

「……はー…あぁ…。」

スタジオの隅で暗い空気を纏っている男が一人。

「(全く。こっちの空気まで澱んできそうだわ。しっしっ。)」

鈴原はヒラヒラと手を振って、暗い空気を追い払おうとした。

…が、その元凶である男の恨めしそうな目が自分を見つめていることに気がついて諦めた。

「…炎樹。仕方ないでしょう、仕事なんだから。」

先ほどから延々繰り返される会話にうんざりする。

だが炎樹はこんなデロデロの状態でありながらもカメラの前に出るといつも通りの演技をしているのだから、その辺やはりプロ意識というものを少しは持っていたのだろうか。

ちょっと、ほんのちょっとだけは評価してもいいかもしれない。

「はあぁぁー…」

…けれどうっとうしいことこの上ないのは変わりなかった。

 

「はぁ、全く。あなたくらいいなくても大丈夫よ。明里さんしっかりしてるし。」

「おいぃ!俺くらいって何だよ、くらいって!」

「あら。言葉通りよ?大体あなた子育ての邪魔はしても手伝いなんてしてないんじゃないの?」

「ギクッ。そ、そんなことねーよ。」

「もしかして『明里の胸は俺のもんだ!』とか大人げもなく生まれて間もない息子に向かって言っちゃってるんじゃないでしょうね?」

「ギクギクッ。な、なぜそれを…。」

やはり図星か。本当に父親という自覚があるのか。明里さんも苦労するわね、全く。

目をあわせようとしない炎樹の様子を見て、呆れる。

「大体、夫も、しかも今なんて子どももいるんだから、誰もちょっかいかけたりしないでしょ?」

「バッ…お前そんなわけないだろ!?今度はあれだよ、人妻萌えの範囲に入っちまってるんだよ!

人妻って言ったらお前、かめはめ波は無理でも昇竜拳くらいの威力はあるんだぞ!?」

…基準が全く分からない。

大体違うジャンルの技ではないか。どうやって威力比べるんだ。

やはりかめはめ波の方が強いのか?うーん、言われてみれば強いような気がしなくもない。

そんな的外れな、いや、ある意味当然の疑問を抱いているうちに、炎樹はというと再びうなだれていた。

「……あああ、俺の明里とかわいい息子が…。ううっ、どっかの馬の骨の毒牙にかかったらどうしてくれるんだよ……。」

チラッ

「(嘘泣きしながらこっち伺ってるのバレバレだっつーのよ。)」

再び机に突っ伏した炎樹を見下ろしながら鈴原はため息をついた。

「泣いたってだめったらだめよ。無理なの。」

「くっ…。

 

そんなだから嫁の貰い手ねーんだーーーーー!!」

 

 

ブチッ

 

「バッカか、おめー!熟女萌えは天翔龍閃くらいの威力があるんだよォォォ!!最終奥義だっつーんだよ!!

つーか熟女にまでなったのはお前のせいだろがァ!責任とって馬車馬のように働いて働いて働きやがれェェェーーーー!!」

 

 

(06.12.14)

 

壊れてます、私の頭が。

たぶん昨日銀魂読んだせいでしょうかね。銀魂面白いですね。

ちなみに作中に出てきた技は何か分かります?

かめはめ波→ドラゴンボール

昇竜拳→ストリートファイター

天翔龍閃→るろうに剣心

天翔龍閃が一番分かりませんね。ハイ。奥義らしいですよ。

一応言っておきますが、私は人妻萌えでも熟女萌でもありませんよ?

 

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【炎樹×明里&】

 

「なっ!?あなた何を言っているの?そんなことできるわけがないでしょう!」

「何でだよ!法律でもちゃんと決まってるんだぜ?」

「あなたね…。自分の仕事状況を見てから物を言いなさいよ!

あなたのスケジュールは2年先までビッシリよ!

しかもまだまだこっちの世界ではひよっこなのよ!?

そんなあなたが…

 

育児休暇なんて取れるわきゃないだろーが!!」

 

ぜーはーぜーはー。

一息に言い切った鈴原は大きく息を繰り返した。

 

「だって俺も育児したいもん。」

「『したいもん』じゃないわよ!しかも今頃言われたってどうしようもないわよ!」

「だってしゃーねーじゃん!どうせずっと前から言ったところで、その頃には俺の予定すでに埋まってたんだろ!?

じゃあ今言おうが前に言ってようが一緒じゃねーか!」

「前に言われてたほうがまだましだったわよ!どうせ育児番組か何か見て感化されたんでしょ!

あなたの思考回路なんてお見通しなのよ!」

「ぐっ。図星だけどな…。

これからの俺の予定ロケばっかりじゃん!愛する妻と息子を残してロケなんて行ってらんねーっつの!」

「何言ってるのよ!あなたがあの監督の映画に出たいって言ったんでしょうが!

あなたのわがままで私がどれだけ大変だったか…。」

「でもこれで息子に覚えてもらえなかったらどうしてくれるんだよ!」

「私の結婚のほうがどうしてくれるのよだわよ!あなたの世話で私なんて婚期逃したっつーのよ!」

 

 

「……あの〜、どうでもいいんですけど、そろそろ撮影始めたほうが早く家に帰れるんじゃありませんかね…?」

 

(06.11.21)

 

育児休暇を取りたい炎樹と婚期を逃したことを実は恨めしく思っていた鈴原さんと、脱線していくお話。

 

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