謎のイケメン観察日記。4ページ目

 

 

【5月中旬某日】

はあ…。取りあえず今の俺にはやつよりも重大な問題が出現した。

金欠だ!!

それもこれもやつのせいなんだがな…。フッ。

やつの情報を得るために昼飯をおごったり地元に聞き込みに行ったりしていたからな…。

そりゃ金もなくなるってもんさ…。フッ。

 

かっこつけていても金は出てこん!

ということで俺はバイトを始めることにした。

俺は実家生なので実家の近くでバイトを探してみた。

やっぱりバイトするのでもかわいい女の子がいそうなところがいいだろう。うん。

 

で、見つけたのが近くの喫茶店だった。

ここなら駅にも近いし働くのにも便利だ。

それにこれはまあよく行くやつしか知らないだろうが、あそこはかわいい子が多いと評判の店なんだ!

ま、まあ気になる子がいても、かわいい子を見るくらいはいいよな、うん。そうそう。

とりあえず面接にも受かった!(実は女の子だけじゃなくて、この店の店員はレベルが高いって言われてるからそこに受かった俺も…かっこいいんだぞ!実際!ぐわははははは!)

 

とにかく金が無いから多く入らなければならないと今日早速行ってきたんだが…。

これまたかわいい子がいたんだ!

こんなに立て続けに可愛いことお知り合いになれるなんてやっぱり俺の普段の善行を神様は見てくださってるんだなあ〜。

 

ってそんなことを考えていたら洗っていたグラスを割ってしまって店長に怒られた…。

くそっ。39歳独身だからって俺の若さと美貌を妬んでいるんだな!色男は敵が多くて困るよな、全く。

 

とか考えていたら余計怒られた。

謝っていた俺を見ていてくれたんだろう、バイトのかわいい彼女が「ドンマイ!まだ1日目だもん、頑張ってね。実は私もまだ1週間目なの。」と言ってくれた!

かわいい上に性格もいいなんて!ぬああああああ。

俺の心を揺さぶる二人の女神は罪な子達だなあ。

 

これからの生活が楽しくなりそうだ。グフ、グフフフフ。

 

妹が部屋に入り込んできて俺が華原のかばんからうっかり持ってきてしまった写真を見て、「うわっこの人超かっこいいんだけど!お兄ちゃん知り合い?紹介してよ!」とか騒いでいた。

俺の妹まで毒牙にかけようとは…華原め!今に見てろよ!

 

 

……とりあえず写真は明日コッソリ返しておこう。

 

 

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