Mermaid Prism
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ヒロインはデフォルトの速水 瞳(ルイ)で統一。
表記してますが、下ネタ・艶ネタ入り混じりにつきご注意ください。
新しいものはキャラ毎に、上に追加していきます。
25 紅蓮(グリーエン ロッド) 1
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【トーヤ×ルイ&】(異世界ED後)
「アタシが……」
「え?何?トーヤ」
もう、そんなに泣きそうな顔しないで。
可愛い顔が台無しじゃないの。
ホラ、最後なんだから笑いなさいな。
アタシ、あんたの笑顔がとても好きだったわ。
「アタシが…、こんなに愛しい奥さんと子どもたちに看取られて逝けるなんて、思ってなかったわ……」
アタシ、幸せよ。
あんたと過ごした日々は、とても幸せだったわ。
長い長い魔族としての生にアタシは飽いてしまって、ずっと死の瞬間を心待ちにしてた。その時がようやくやってきたのね。
…けれど、人間になったことで人よりずっと長い生を持つ人魚のあんたと同じ時を刻めなくなったと気づいた時、本当はとても悲しかったの。
何故って…アタシはすっかりあんたに心奪われていたからよ。
どうして……全ては失ってから気づいてしまうのかしら。
でも、こうして愛する人たちに看取られて逝けることを、とても嬉しく思うわ。心から。
「あんた達、ルイちゃんをよろしくね…」
ベッドの周りで目を赤くする子どもたちに伝える。
もう、泣き虫なとこはみんなルイちゃんに似ちゃったのね。
…優しい子に育ってくれて、嬉しいわ。
「向こうで、待ってるわ……」
……アタシの記憶は、そこで終わり。
(07.02.03)
ま、また死にネタですいません…。
投票「トーヤ異世界ED後+子どもネタ」です。
え?やっぱ誰も希望してない?
でもトーヤもシェイドさんも人間になったら多分ルイより先に死んでしまいますよね。
こんな展開もありかと…(ナシですか?)
【トーヤ×ルイ】(異世界ED後)
「きゃー!あの子素敵!」
「むっ。私がいるの…に……。」
妻と一緒に歩いているのに、堂々と他の子を褒めるなんてひどいっ、と思う。
どんな子なんだと夫の視線をたどると……男。
男…男…。やっぱり男が好きなんだろうか。
「あ、でもアタシが愛してるのはあんただけだからね!」
そう思うとそんな愛の言葉も、どこか素直に喜べなかった。
「しかもホントに素敵だし…。」
「あっ、ちょっとルイちゃん今ときめいたでしょう!ダメよ、他の子にドキドキしたりしちゃあ!
ルイちゃんにはアタシだけなんだからね。」
そうして今日も、夫に振り回されています。
(06.11.2)
【シャル×瞳&】(現代ED後)
うちの両親の馴れ初めは、なんだか謎だらけである。
いや、むしろ存在そのものが謎に包まれている。
「お父さんとの馴れ初め?えっと、海に落ちてきたお父さんを私が助けてね。」
え?海に落ちてきた?ていうか母さんなんで海の中にいたの?
「そのうち戦になって」
戦!?戦時中?一体いつの時代のどこの話ですか?
「母さん、父さんに捕まっちゃったのね」
え?捕虜から始まる結婚?
「お姑さんにはそれこそ殺されそうになって」
…うち確かお姑さんなんていないよね?
「もう大変だったのよー。…でもお父さんといることが、私にとって一番の幸せだったから」(ポッ)
え?…頬染めるとこですか?ここ。
「母さんとの恋愛?そうだな、出会った頃はよく海岸で会っていて」
へー、なんだかドラマチック。ちょっと普通ぽくってホッ。
「でも母さんの国を攻めなきゃいけなくなって」
え!?二人国際結婚だったの?てか何人!?しかも父さん兵隊だったの?
「母さんを刺しちゃったんだ。まさか母さんがあの国の姫だったなんて」
ええ!?刺した!?しかも母さんどこの姫君だったの!?生粋の日本人だよね?
「結婚できたのは俺は幸せだったけど、苦しそうな母さんを見るのは辛かった」
なぜ?お姑さんがいたから?…そんなこわいおばあちゃんいなくてよかったー!
「でも母さんの傍にいる時だけ俺は普通でいられたんだ」
…父さん、じゃあ母さんの傍にいない時普通じゃなかったの?い、一体どんな…!?
「母さんに出会えたことは俺の奇跡だよ」(ポッ)
……夫婦そろって同じ反応か。
聞けば聞くほど謎だらけで、一体私の両親は何者なんだろうという気持ちは強くなる一方だったけど、
でも結局はのろけ始める両親を見ていたら、もうそんなこといいやって気になった。
つまり私はなにやら壮大なドラマの末に生まれた子ってことだよね?
……世が世なら私も姫君だったのかも…とちょっと残念に思ったことは秘密だけど。
(ま、どこの国の姫かも分かんないけど!)
(07.02.03)
シャルとの恋愛は子どもに説明したらびびるよな、みたいなネタ。
最後はちょっと甘めに甘めにと頑張ってみたんですがいかがでしょうか。
まあ結局ギャグなんですけど。
この娘、不思議っ子二人から生まれたせいか現実的ですね。毒舌っ子。
【運×瞳】(現代ED後)
「紅蓮くん、これからよろしくお願いしますね。」
「ぐっ。すっげー不本意だけど…。瞳がお前のこと選んだんならしょうがねえ。
…泣かせたら承知しねーからな!」
「ふふ、大丈夫ですよ。もうけして泣かせたりしませんから。」
「……瞳のこと、頼むな。」
「ええ。君が守ってきてくれたこと、忘れませんよ。
…ああ、そうだ。」
「…なんだよ、まだ何かあるのかよ。」
「お義兄さんと呼んでくれてもいいのですよ?」
「ぜってー呼ばねえええええ!!」
(06.11.22)
【メグル×ルイ】(異世界ED後)
今は昔、光の国の王子と人魚のお姫様が恋に落ちました。
二人は結婚し、幸せに暮らしていました。
王子はとても姫のことを大切にしていて、それはそれは仲睦まじいご様子でした。
四六時中共にあり、姫も白い頬を赤く染め、可愛らしく微笑んでおられました。
周りのものも、これならばお世継ぎもすぐにできるであろうと思っていたのです。
しかし、お二人の幸せを妬んだものが、お二人に呪いをかけてしまわれたのです。
それは姫を愛したものを死に導く呪いでした。
助かる方法は、姫をころしてしまうことだけ。
もちろん王子にそんなことができるはずはありませんでした。
王子は満月の夜に、お亡くなりになってしまわれたのです。
姫は大層悲しみました。
悲しんで悲しんで、そうして気づいた時、姫は泡になっていたのです。
人魚は死ぬと泡になるといいます。
家来たちが駆けつけた時、王子の姿も、姫の姿も、どこにもありませんでした。
その真相は誰にも分かりません。
けれどその王子と姫が、きっともう一度幸せになることを、このお話を聞いた子どもたちは願っているのです。
それはシーベンスファルデに伝わる、昔々の悲しい恋のお話。
(06.11.8)
【シェイド×ルイ】(下のネタの続き)
ダンケル国王子夫妻に第一子が誕生した。
皆生まれたときに、おや?と思ったが、何も突っ込まなかった。
そうしてすくすくと成長し、
その子が真紅の髪にツンと上を向いた耳を持っていて、
王子にちっとも似ていなかったとしても、
皆ああやっぱりと納得し、その子の成長を祝ったのだった。
(06.11.2)
【シェイド×ルイ】(トーヤEDから派生捏造)艶ネタ含むため反転でお願いします
「シェ、イド…さんっ」
熱い吐息とともに、舌足らずな声で自分を呼ぶのは主の妃。
指先が白くなるほどにきつくシーツを握り締める手を、自分の首に誘った。
薄く開いた唇からのぞく赤い舌が扇情的で、息すら絡めるようなキスをする。
「ん、あぅ…っ」
小さく柔らかな体を揺さぶると、赤く染まった眦から涙が一粒滑り落ちた。
あの日、死んだと思った体は、人として生まれ変わっていた。
人になったとともに、自分は人としての心も手に入れたらしい。
主も自分もこの姫君も再会を喜んだ。
まさかもう一度会えるとは思っていなかったし、人になれるとは。
そうして城に戻ってしばらく生活していたのだが、王子と姫の関係は一向に進展する様子がなかった。
「ねえ。」
いつものように午後のティータイムを楽しんでいる時に、トーヤ様が切り出した。
「アタシ、ルイちゃんのことは好きだけど、それってやっぱり愛じゃないみたいなの。
妹みたいな感じで好きなのよね。…ルイちゃんも、自分の気持ちには気づいてるんでしょ?」
は…?そばに控えていた私は、突然の主の言葉に戸惑った。
二人は愛し合っていたのではなかったのだろうか。
しかし確かに二人の様子は友達以上には見えなくて。
「うん…。ごめんね、トーヤ。」
「もう、何謝ってんのよ!アタシだってあんたのこと愛せないんだからお互い様じゃない!
でも、奴はニブいわよ。頑張ってね。アタシあんたのこと応援してるから!」
「うん。ありがとう、トーヤ!」
この後お二人は、国のことなど様々考えた結果、離婚はせずにそのまま表向きは夫婦としておくことに決めたそうだ。
「色々考えたんだけど、やっぱり結婚しておいたほうがいいと思うのよね。
ルイちゃんもここにいた方がアプローチしやすいだろうし。ね、ルイちゃん。」
「う、うん。」
「あいつは絶対(アタシから)離れないって言ってるし…。それなら離婚してもあんまり意味なさそうだしね。
思いが通じて子ができるのも都合がいいし、まさにいいことずくめね。」
「子どもって…!もう、トーヤ!」
…このとき話していたルイ様の想い人がまさか自分であるとは、告白されるまでまったく気がつかなかったのだが。
くるくると変わる表情や何事にも一生懸命な様子を見て、愛しく思わないわけはなかった。
トーヤ様と愛し合っているわけではないと知ってからはまるで転がり落ちていくように、恋に落ちた。
想いを告げられたとき、私がどんなにうれしかったか、きっとあなたには分からないでしょう。
「ああっ…」
頬だけでなく胸元や足の先までピンクに染まり、私の背を抱く指先に力が入った。
背に僅かな痛みが走ったが、そんなことは気にならなかった。
お互い限界が近いようだ。
「すき…だ、いすき」
涙で滲む目を向けて、そんなことを言われると。
全てを捨ててしまってもいいと思える。
世界にたった二人になれたらどんなにいいかと思ってしまう。
実際には主を捨てることはできないし、ルイも同じだろう。
けれど、今は。この瞬間は。
世界であなたと私だけ。
「ルイ…愛してる」
(06.11.2)
初めて書く艶ネタがこれ。初めて書くシェイドさんこれでごめんなさい。
シェイドさんかっこいいですよね。好きです。落としたかったです。
まあ一番落としたいのは姫なんですけど。ちょっと文章から姫大好きな感じがにじみ出てます?
かわいいですよね、姫!
トーヤも大好きですよ。何気にかなりカッコいいですし。